田んぼとお米
1.お米は生きている
生命あふれるおこめ
おこめって言えば、食べる「おこめ」しか思いつかない人が多いのではないでしょうか。
でも、おこめは生きているのです。
これは、稲の花です。 これから、少しずつ花が出てきます。 もう少しすれば、花が完全に開きます。 よく見るとこの花は、米の籾の所に咲いています。 |
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たくさん実ったおこめ。 | |
緑米です。 緑米は、実が緑なのに籾が黒色なのです。 |
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これは、稲を刈り取った後の三日後の写真です。 また、緑の芽が出てきているのが分かります。 |
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お米を天日干ししているところです。 |
お米の発芽実験
@これはまだ発芽させる前の発芽玄米です。 この発芽玄米を育てます。 |
A !!!!!!!!!!チェックポイント!!!!!!!!!! ※ストッキングの中に発芽玄米を入れてを入れておふろの中につけておくと早く発芽する。 |
Bストッキングに入れておいてから2日目たち、発芽玄米にも芽が生えてきました。(だいたい2mmのびた) | Cこれは発芽させてから4日目の稲です。 発芽のときから1cm伸びました。 |
Dこれは発芽させてから6日目の稲です。 発芽のときから1.5cm伸びました。 |
Eこれは発芽させてから10日目の稲です。 発芽のときから2cm伸びました。 |
Fこれは発芽させてから14日目の稲です。 発芽のときから2.5cm伸びました。 |
Gこれは発芽してから17日目の稲です。 発芽ときから2.8cm伸びました。 |
!バケツ稲の育て方!
☆@ まず、ストッキングの中に発芽玄米(籾のついている)を入れておふろの中にその発芽玄米(籾のついている)を入れたストッキングを入れる!(おふろを最後に入った人のあとに入れるといい)その理由は、おふろに入った後は水があったかいから(それは、水につけることと同じなので心配はない!)
A @のことを何度か繰り返す!!
B ちょっと芽が出てきたら土の中に入れます。
C ふつうの土には、ばい菌があります。ばい菌があると稲が栄養がとられてすぐ枯れてしまいます。ばい菌をなくすために日に当てて乾燥させてから水を含ませて肥料を混ぜると土の出来上がり!
D Cのやり方で作った土を使い、その土の中にちょっと発芽した玄米をよく土の中に埋める。
そのあと水を入れる
E Dで水が無くなったら、また水を加える。何度も繰り返す。
F 稲が10pぐらいになったら、今まで入れていた水のより少し水を多めに入れると、どんどん成長する。
G 育てていると芽がいっぱい生えてくる。はえてきてもそれを絶対に抜かないこと。抜くと少ししか収穫出来ない。
H Gのはえてくるのが終わったら3〜5日まで水を抜く。終わったらふつうに水を入れる。
I 稲の穂が出てきたら、元気になるように肥料を与える。(肥料は油かすでもよい)水も必ず入れる。
J 稲の穂がスズメに食われないようにスズメよけのあみをかける。スズメよけのあみをかけないと今まで育てていた稲が食われて、育ててきた稲が台無しになるので必ず、すずめよけのあみはつけること。
K 稲がたれ下がってきたら水を完全に抜くこと。水をもっとあげちゃうともっと稲が育っちゃう。稲がもっと育っちゃうと稲がくさるので完全に水を抜いとくこと。
L !!!!!これでバケツ稲大成功!!!!!
お米の育ち方
@ 発芽期
種もみが発芽する条件として13℃以上の温度と水分が有ることです。稲の種子は、休まないので収穫してすぐまいても、水分と酸素が有れば発芽することが出来ます。芽と根が成長する理由は、胚乳(はいにゅう)が水を吸うと柔らかくなり、デンプンが水に溶けやすくなり、ハイの方に送られます。ハイの中では、酵素(生物の体内で起こる化学反応の様なもの)が働き、細胞分裂が起こるからです。
A 苗
発芽して1ヶ月経つと15p〜25p程度にのびて、完全な苗の形になります。新しい根がでて水田の中に、定着して水田に育ち始めるまで、しばらくの間成長が中止されます。中止されてから始めるまで少しの間時間がかかります。
B 株
水田に活着した苗は30日〜50日の間に株を張るようになります。30日〜50日ぐらいの間にだいたい20本〜27,8本にさけて株を張るようになります。1本の苗が何本にも分けられ、さらに分かれた1本1本が穂を持ちます。
C 穂
最初に穂がでるのは、株の主要な茎で一番長いものです。株ができてから穂ができるまでは、だいたい30日〜50日くらいです。種類によって違うが、1つの種に普通平均して115粒前後です。
D 開花
穂ができる時期を過ぎると稲も他の植物と、同じように、花を咲かせます。稲の花なんて見た事がない!という人が多いけど、稲の花はとても小さくただ見ただけじゃ気づきません。花の咲き方は穂の先からだいたい3分の1ずつ開き始めて、1つの穂が全部開き終わるのに約2週間ぐらいかかります。稲の花に虫が寄らない理由は、虫達を引きつける必要がないからです。理由は自分の花粉を風が運んでくれるからです。だから稲の花の花粉はとても大量の量なのです!
育つまでの害
(1)スズメ
スズメは一般の例ですが、いつもスズメは被害を与える訳ではなく、被害を与えるのは稲が実る時期だけでそれ以外は害虫を食べてくれたり雑草を食べてくれたりしています。
(2)台風
稲にとって一番大変なのが、台風です。毎年夏ぐらいの時期になると、いつも農家の人が困っています。風や雨がふき、稲が倒れるからです。
(3)害虫
稲の栄養をとったり、稲を食べたりする害虫は稲の天敵です。害虫を殺すために、農薬を使ったりアイガモを田んぼに離したりします。実がつかない時期の間はスズメが食べてくれます。
田んぼの手入れをしなければどうなるのか?
・稲の無いときも手入れを怠らないお百姓
田んぼは稲が植わっている時期だけ手入れをしているわけではありません。一年中手入れをしていることがあります。そうした見えない仕事によって、田んぼの力と豊かさは守られてきました。冬の間にする事は田んぼの地面を平らにする事です。水口からから流れこむ土によって、少しずつ田んぼの一部が高くなっているからです。春になると堰を整備します。どうしても大雨などで堰の一部が折れることがあるからです。石やコンクリートで補修します。同時に水路も途中で、破れているところがないか点検してたまった土をさらわなければいけないのです。そして田んぼに取り入れる水口の土嚢や堰板を取りかえる作業などいつも気をくばらなければなりません。
・日本の自然が荒れていく
今日本では輸入の物が増えてしまっています。それに一番影響を受けたのが日本の自然です。それまでは、日本の自然を頼りに生活をしていた日本人ですが、外国の物に頼りだした日本は、今まで野菜を植えるために使っていた畑が不要になり、その畑は放置されたままになる。・・・
といった事が日本各地に起こるようになりしまいにはその畑が荒れていくということが、起こりました。山でも同じような事が起こりました。輸入に頼る前の日本では、木はほとんど日本の物を使っていたけど、輸入に頼りだしてからは、日本の木を使わなくなり、外国の物を使うようになりました。そうなればもちろん今まで育てていた木は、不要になり、これも畑と同様山が整備されなくなり、荒れていったのです。
2.おいしいお米作りへの限りなき挑戦
1品種改良する理由
米などの農作物や、牛などの家畜の形や性質をよりよくするため。
(1)どんなことをよりよくするのか?
おもに病気や害虫から稲を守る研究や地形や、気候・土にあった品種、味が良くて育てやすさをよりよくします。
(2)品種改良の交配図
★交配による育種★
品種A 品種B
病気に弱い →交配← 病気に強い
おいしい おいしくない
交配するといろいろな品種ができるので病気に強くておいしい品種になるまで交配をくり返す。
→病気に強くておいしい品種ができます。
多くの地方ではイネは一年に一回しかできないので交配を始めて新しい品種ができるまで十年くらいの年月がかかる。このため暖かい沖縄などで,年に2〜3回作り、早く新品種ができるように、工夫する場合もあります。
最近では、ある品種のよい性質を直接別の品種に移すことや、何年もかけてする「固定」(選んだ性質をそろって持った子供が生まれてくるようになる)をなるべく短くするために「バイオテクノロジー」の技術を使った新しい品種改良も研究され実用化されています。
2.品種改良の方法(北海道)
★北海道では、冷害にかかりやすく、寒さに強い稲を作る研究をしています。
(1)北海道の品種改良
★冷害に強い稲を作るには、田んぼにわざと冷害を起こして19度くらいに保つように機械で調整します。そこで育った稲は「人工気候室」で温度を15度にしてそこで育った稲はテストに合格します。
(2)味の良い品種のできかた
★北海道では、寒さに強い米の研究は成功したが、味が悪いと評判になり、寒さに強く、味の良い品種の研究をして十年かかって1988年にきらら397が生まれました。きらら397は、母がしまひかりで寒さに弱いが味は良い品種です。父がキタアケで味は悪いが寒さに強い品種です。新しい品種を作るには、違う種類の稲の花粉をめしべにつけます。(放送番組の資料より)
(3)品種改良の方法(北海道以外の方法)
★例えば、お米の「コシヒカリ」は、人がちがう品種を交配させることで生まれたおいしいお米です。でも昔ながらの交配で遺伝子を人為的に変える品種改良では、理想の品種を開発するためには何度も交配をくり返さなければならないので、時間と労力がかかります。そこで、「新しいバイオテクノロジー」とよばれる技術が登場しました。この技術は、ある物から「利用したい遺伝子」だけを取り出してもとの物にそれを組み入れる技術です。この技術は、各国で研究が進んでいて、病害虫に強い作物の他に栄養成分を高めた作物やアレルギー成分を減らした作物なども作られています。
3.岡山で取り組んでいる品種改良(吉備高原の米作り)
吉備高原では、昭和50年ごろ「やまびこ」、「日本晴」をつくっていましたがよりおいしいお米をつくる必要になって、研究の結果「コシヒカリ」に注目するようになりました。「コシヒカリ」は、稲がたおれやすく病気に弱いという欠点もありますが、おいしく、収かくまでの期間が短いという長所があります。そこで以前から取り組んでいた人達や、「JA」の人々と協力し、昭和60年以来、何度も研修会を重ね、よりおいしい米作りを求めて続けています。
(1)大切な米作り
たい肥をたくさん使うようになって、科学肥料や農薬の量を減らすことができました。このようにして、おいしくて安全な米がつくられるようになりました。
3.1000人に聞きました!あなたの好きなブランド米
ブランド米
1 ブランド米の種類を調べる
ブランド米の種類について調べました。種類は、コシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれ、ササニシキ、ヒノヒカリ、ほしのゆめ、キヌヒカリです。
2 ブランド米の特徴
どのブランド米も実がひきしっまって美味です。ぜひ食べてみて下さい。
3 ブランド米の値段
あきたこまち5キロ1790円、10キロ3580円、ひとめぼれ5キロ1790円コシヒカリ1990円この結果になりました。
4 消費者は、何をきじゅんにしてお米を買っているのか
調査した結果やっぱり安くて美味しいお米を買うそうです。
ブランド米人気ランキング
1位 コシヒカリ「新潟産」
2位 ひとめぼれ
3位 あきたこまち「秋田産」
4位 無洗米のコシヒカリ
ブランド米人気ランキングは、このようになりました。
4.人類初体験!遺伝子組み換え食品
(1)遺伝子組み換え食品
遺伝子組み換え食品は、 いろんな所で売っているから、それが安全なのかと思い調べて見ました。
(2)遺伝子組み換えって?
動物や植物には、遺伝子という物があり、その遺伝子を組み換えたり、組み込んだりして,他の品種に変えてしまうことです。
(3)安全性
遺伝子組み換え食品は、スーパーなどによく売っていますね。知らないうちに買ってるかも知れません。遺伝子組み換えは、まだ不確実の技術で、これを実際に食品にすることは、難しいことです。遺伝子組み換え食品が新しい毒性を生み出し、栄養分が減るなどなど、いまは予想できない害をおこす可能性があるからである。
しかもそれにたいする研究、安全性テストはまだ十分にできていません。
厚生省が安全だといっている遺伝子組み換え作物、大豆・トウモロコシ・ジャガイモ・ナタネ・綿実は安心していいのかなと思いました。人間の食料ばかりでなく、家畜の飼料としても輸入されていて、それから穫られる肉・牛乳・卵など全く安全と言い切れるのか思います。最近のような情報化社会では、虫の付かない、甘いトウモロコシの種類がアメリカから直接輸入できるようになっています。一般人だってもうとっくの昔から遺伝子組み換えと思われる種類を輸入して使用しています。雑誌、インターネットで盛んに広告されているのは、恐らく遺伝子組み替えであるに違いない。国産品であるかといって安心は出来ません。食用油の製造のほとんど、ビール製造のほとんど、スナック菓子製造のほとんどで使用している可能性のある企業は100社以上です。
(4)具体的にはどのような食品となっているのか?
(安全性を確認したとされる作物)
作物 |
用途 |
輸入先 |
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除草剤耐性 |
大豆 |
油、みそ、豆腐 |
アメリカ |
ナタネ |
油 |
アメリカ/カナダ |
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害虫抵抗性 |
とうもろこし |
油、コーンスターチ、飼料 |
アメリカ |
じゃがいも |
ポテトチップ、フライドプテト |
アメリカ |
この表を見ても、遺伝子組み換えをした作物が外国に輸入されていることがわかります。
僕自身もこんなに遺伝子組み換え作物が輸入されているとは思ってもいませんでした。
(5)遺伝子組み換え食品の表示について
ほとんどの消費者は遺伝子組み換えの表示を望んでいます。農水省が、JAS法を改正し、2001年4月から、この法律に基づいて表示を義務づけたからです。しかしすべての食品が表示されるわけではありません。例えば大豆製品では、しょう油、大豆油などは表示される対象にはなってません。できればすべての食品を表示するべきなのですが業界の反発などですべての食品に表示できなかったのです。その他にトウモロコシ製品でコーンスナック菓子やコーンスターチは表示対象になりますが、コーン油やコーンフレークなどは表示の対象になってません。ジャガイモ製品では、マッシュポテト、ジャガイモでんぷん、冷凍・缶詰・レトルトのジャガイモ製品などは、対象になってません。その表示も「遺伝子組み換え」と明確に表示されるものはきわめて少ないのです。ほとんどが「遺伝子組み換え不分別」というあいまいなものになってしまうにです。これでは、組み換え作物が入っているかどうか消費者にはわからないことになります。遺伝子組み換え作物が5パーセント含まれているのにもかかわらず「非組み換え原料使用」と表示できるというのもおかしな話です。もっと厳しい基準にする必要があるとおもいます。
消費者アンケート
Q1遺伝子組み替え食品は、安全だと思いますか?
A:約九割は、危険と考えています。
(理由)遺伝子組み替えは、実用化されたばかりで次世代への影響が心配されている。すべての食品が検証済みではないらしいから。
●みんな将来の影響のことを気にしていました。
Q2遺伝子組み替え食品は気にして買っていますか?
A:約半分が気にして買っていると考えています。
(理由)表示を見て買うようにしている。
●みんな表示を気にしていました。
Q3遺伝子組み替えの表示は、あったっほうが良いですか?
A:全員が、あった方が良いと考えています。
(理由)消費者には、知る権利、選ぶ権利があると思います。
●みんな表示がないと判断できないと言っていました。
Q4遺伝子組み替え食品は、値段が安く、普通の食品は、値段が高かったらどちらを選びますか?
A:普通の食品を選びました。
(理由)値段より安全性を選びます。それが子供達の未来を守る為になると思うから
●みんな安全なものを、選びたいといっていました。
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5.私のメッセージ
お米が生きているっていうこと、わかったかな?
ごはんを食べるときには、作ってくれた農家の人に感謝をすることはもちろん、
おこめがいきているっていうことも、考えてもらった方がいいよね。
きっと、もっとおいしく食べられるのではないかな?