減反について

減反って何?そして、その理由とは?

新聞やニュースなどで「減反」という言葉を聞きますが、「減反」とはなんだろう?
そこで、調べてみたよ。調べた結果、減反とは、田んぼでお米の量を減らしほかの作物を作るように国が進めることなんだって。減反というと土地をうばわれてしまうと思う人は
間違いなんだ。土地はうばったりしないよ。減反という言葉が世間にわたり始めたのは、1960年代の後半の3年連続のお米が余ったときのことをきっかけに、1970年から減反という言葉が出回り始めたんだ。
減反に協力しないと国から出ているお金が出なくなってしまうんだって。なので強制的とも言えるね。でも減反とはある意味では農家を守るということなんだよ。なぜならお米の価格が下がらないように減反政策があるんだ。
であったら、どうして農家の人が反対するのだろう。

★減反・青刈りの理由

減反・青刈りはなぜ起こったんだろう?理由は今日本ではお米がとても余っていて、家畜のえさにしたりしても余ってしまってゴミにするんだったら作らない方がいいかという理由なんだ。

知っているようで知らない減反のやり方

2.青刈りって何?
  もう一つの減反

減反には2種類あるんだ。1つは田んぼに植える稲を植える面積を減らすもの。
もう一つは実が熟す前に刈ってしまううんだ。このことを青刈りというんだって。青刈りは減反が未達成の場合行うんだ

補助金は10a当たり最高8万3000円出るんだって

3.農家の人の意見

減反で一番困るのは、農家の人です。そこで、私は農家の人のお話を聞いてみたいと思い農家の人に質問をしました。

Q1、
減反って何ですか?
A1、
減反とは国がお米以外のものを作るように進めること
Q2、
減反についてどう思いますか?
A2、
国の政策には協力したい。
Q3、
国の政策をどうしてほしいですか?
A3、
国には、みんながお米をたくさん食べられるようにしてほしい。
Q4、
減反を進められたか?
A4、
進められた。
Q5
どんなことに協力したいのか?
A5、
国が減反を進めるのは、お米が余って価格が下がるから一定の価格を保つために生産調整をするのが、目的なので、私は協力します
Q6、
どうしたらみんながお米を食べられるようになると思うか?
A6、
学校の給食では、お米をもっと出して、子供達にお米を好きになってもらえればいい。

私は、農家の人達は反対する人ばかりだと思っていたけど、賛成している農家の人もいるんだなということがわかりました。でも、違う農家の人に聞いてみると、「本当は従いたくはないけれど、でも、従わなければJAからお金がもらえないので、仕方なく従っている。」など、国の政策を仕方がないと思っているひとや、理解をしている人と、やはり、お米を作りたいという人がいるようです。


●私たちの学区には,田んぼは少し残ってはいますが,ほとんどは店と住宅なので,近くには農家の人がいません。
そこで,古代米をもらった石川県の徳田小学校の友達に農家の人の気持ちを聞いてもらいました。
徳田小学校のまわりは,田んぼがいっぱいです。おうちの人でも,農家をやっている人が多いようです。

★お父さん世代とおじいちゃん世代にアンケートしました。

【結果】
・減反はしてほしくない。
・でも、国の決めたことだから仕方がない。

というのがほとんどの人の感想です。
本当は農家の人は(特におじいちゃん世代)は思うようにお米つくりをしたいのです。
でも、現実には、機械や肥料、農薬のお金が高く、その上、お米の値段がやすいので赤字になってしまいます。だから、ほとんど兼業です。

それでもやめないのは
・田んぼを止めると土地があれる。
・先祖代々の土地を守りたい。
・「地区でこれだけ減反するように」という決まりがあるので自分だけしないわけにいかない。
・減反を達成するとお米の買い取り価格が高くなる
などの理由です。

お父さん世代では「自分の代でやめたと近所にいわれるからなあ。」という気持ちから続けているという人が多かったです。
また、減反してもそのまま荒れ地にするわけにはいかないので
・草刈りをして虫がたからないようにする
・転作して野菜を作る
・調整水田にしていつでも復活できるように保全する
などの対策をとらなければいけません。
だから、お米を作っていた方が楽だそうです

★減反に反対する人たちの意見

その1
世界的な異常気象で食糧不足が深刻化している。北朝鮮やモンゴル、中国の中西部、中央アジア、コーカサス地方、インド、パキスタン、イラン、イラク、アフガニスタンなどでは干ばつが起こり特にタジキスタンでは三百万の人が餓死の危険にさらされている。
一方、日本だけは天候に恵まれ豊作で米あまりとはいえ、先ごろ農林水産省が来年の減反の面積の目標を百万haと発表した。単純に試算するとこの百万haの減反分で、約五百万tの米を収穫でき、年間で約六千二百万人の主食を補うことができる。
(10a当たり収穫量約五百s、人りあたりの年間消費量約八十sと仮定)
もし日本が減反政策を改め、本来の食料生産能力を活用し海外救援米として生かせば、一気に食糧不足がなくなり世界中の人々を苦しみから救うことができる。
水田の多面的機能の保持や食料安全保障の観点から見ても減反政策は見直すべきだ。
日本はもっと地球規模で食糧問題の将来を考えるべきだと思う。



★減反の裁判について

減反裁判とは行う減反政策を止めるために農家を人がおこした裁判です。
農家の人は
1,裁判を通じて減反政策の問題点を世に問うていこうという運動
2,減反をやめてコメをつくろう
3,農家が自由な意志で、自分の責任において農業が営めるように、子供たちの代になっても食べ物が不足することがないように。                                              裁判をしました。


★減反裁判に思うこと
8月24日に減反の裁判が行われました。国VS生産者で行った裁判。やはり勝ったのは「国」でした。
減反制限を命じられると、自由にお米を作れなくなってしまいます。「国」に減反を命じられても
協力をしなかったら、国から出ている補助金が出なくなってしまいます。そこで、今
インターネットなどでも減反裁判に協力してくれる人などを募集しているところを見かけたりします。
お米を作っている人は、仕事ですから、もちろん減反なんていやです。
けれど、私たち消費者は関係ないと思うかもしれません。でも、日本人の「お米離れ」という言葉とともにみなさんにも関係してくるでしょう。そしていつか食卓から消えていってしまうかもしれません。
でも、みなさんの中にお米が好きだという人がいれば、お米は、日本から消えてしまうことはないと思っています。そして私も、お米をずっと食べていきたいです。